この記事のお悩み
- 私は応用力がないのかな…?
- 応用が利かない原因は?
- 仕事における応用力の重要さは何?
この記事では、このような疑問をお持ちの方の悩みを解決します。
「応用力がない」と言われても表現があいまいで、いまいちピンと来ないと感じていると思います。
そのため、応用力のない人が持つ特徴や原因と、応用が利くことで得られるメリットを、順を追ってお伝えします。
不器用な私ですら応用力を養ったことにより、仕事の作業効率が改善され、営業利益が昨対143%と大きくアップしています。
読み終える頃には「応用力ってなんて大事なんだ!」と気付き、今後の働き方に良い影響を与えると思います。
目次
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応用力がない人の特徴・原因
応用が利く人のメリットをお伝えする前に、「応用力がない人には特徴や原因がある」ことを認識していただきたいです。
例えば自分に応用力がないと感じているなら、どういった要素が影響しているのかを知ると、合理的に解決できます。
応用力は主に性格、スキルなどが関係します。
では早速、応用力のない人にはどのような特徴・原因があるのか、それぞれ解説していきます。
応用力がない人の特徴・原因
- 仕事の経験が浅い
- とにかく固く生真面目
- コミュニケーション能力が低い
- すぐにテンパってしまう
- 変化に適応できない
- 理解しようとする気持ちが無い
- 融通が利かない
仕事の経験が浅い
応用力がない原因は、仕事の経験が浅いことが考えられます。
例えば転職の場合は持っているスキルを活かし、異業種で働くことが可能です。
しかし仕事の経験が浅いと、「持っているスキルの応用の仕方が分からない」といった問題に直面します。
スキル | 応用できるもの(他社でも通用するスキル) |
Excel | マーケティングリサーチ、利益計算、設計書 |
Illustrator・ Photoshop | Webデザイン、グラフィック、レタッチャー |
プログラミング | ECサイト、ブログ、システム開発 |
またこのような技術的なスキル以外にも、「営業」「コンサル」といった対面スキルがあり、十分な実践経験を積んでいないと応用できないものもあります。
とにかく固く生真面目
真面目に仕事をする人は、会社の立場からすると大事な存在です。
ですが、現場の実践的な部分で考えると、とにかく頭が固く生真面目な人は、なかなか器用に仕事を回せないものです。
とある真面目な、いわゆるA型気質で細かい人を例に挙げると、次のような側面があります。
- 自分の型(フロー)じゃないと納得できない。
- 細かくチェックを入れないと気が済まない。
- 他人の仕事の仕方が気になってしまう。
内容を見る限り、仕事をする上では重要な部分ではありますが、「スピード」や「効率」の妨げになる要素でもあります。
柔軟な頭を持っている人ほど、「そのままやればいいじゃん」と、わざわざ上書きして仕事をすることを無駄に感じてしまいます。
コミュニケーション能力が低い
単純に人との交流が薄い人ほど、仕事の応用の仕方を知ることができません。
極端な話、テキストを打ち込むよりコピペの方が早いですよね。これと一緒で、わざわざ1から考えず、人から得た方法を自分のものにする方がよっぽど早いです。
ですからコミュニケーション能力がある人は、人からスキルを学び、自分に合った方法に応用するといったことができます。
コミュニケーションについて詳しくは、仕事、職場で円滑なコミュニケーションを図る10のコツ。を参考にしてみてください。
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すぐにテンパってしまう
応用力がないと、急なトラブルに慌ててしまったり、不慣れなことに対応できずにテンパってしまいます。
例えば、「あと1時間で」と制限を設けた場合、応用力の無い人は頭の中がいっぱいで整理ができません。
テンパる人の特徴
- 優先順位がつけらない
- 無駄にやる事を増やしてしまう
- 「〜しなければ」という心理が働く
- 1つずつ処理できない
これは「恐怖心」や「完璧主義」が働くことが原因です。
私の妻もよくテンパる人で、これらの特徴が全て当てはまります。
情報を詰め込みすぎるとキャパオーバーするので、まずは落ち着くことが大事です。
いつも焦ってしまう方は、仕事でテンパる人が「確実に焦らなくなる手順と方法」を参考にしてみるといいですよ。
変化に適応できない
人は変化に適応するのが得意ではありません。仕事、職場においても同じく、変化を恐れ適応できない人はいます。
例えば、ペーパーレスは業務の効率化に欠かせません。しかし、昔からのやり方に固執したり、「このままがやりやすい」と聞きもしない人が多くいます。
山口県の誤って4630万円が送金された事件も、未だにフロッピーを使い、無意味な振込依頼書を提出したことで問題が起きました。
変化に適応できない問題は、柔軟性や応用力が無いところにあり、また新しいことへの恐怖心や疑問、懐疑心の表れです。
理解しようとする気持ちが無い
ただ自分の理解力がないだけなのに、怒ったり拗ねたりする人がいます。
「さっきから話してるじゃん!」「何回言ったら分かるの?」と、相手が理解しないことに腹を立てますが、これらはただ、相手の気持ちを汲めなていないだけです。
応用力のある人は、話す相手の立場やレベルに合わせて、自分が伝えたいことをコントロールし理解を求めます。
それで相手が納得しない時は、もう一度よく話を聞き、何を求めているかを確認した上で答えを導きます。
理解しようとする気持ちがあれば、「どう伝えよう?」と言い方を工夫する応用を利かせているのです。
融通が利かない
こだわりが強く、かたくなに自分の意思を曲げない、融通の利かない人はなかなか手強いですよね。
「会社の規則だから」「やり方があるから」と、ルールに従うのは分かりますが、スピードを殺したりムードを下げる行為は、臨機応変さに欠けます。
例えば仕事で、A社にプレゼンをするために資料を作ったとします。
応用さんは「A社に近しいB社の資料を元に作りましょう。」と提案しますが、石頭さんは「B社に失礼だから1から作ろう。」と言います。
こう言っては何ですが、プレゼン資料なんてクライアントにとってはただの案です。失礼かどうかなんて分かる訳がありません。
仕事は応用力のある人、機転の利く人ほど多くの結果を出します。融通が利かないのは仕事の邪魔でしかありません。
失敗を恐れている
失敗を恐れずに行動を取りチャレンジする意欲の強い人は、応用力が長けています。
反対に失敗を恐れている人は、全てが保守的になるため、あらゆる経験値が低く、応用のスキルを持っていません。
実際に失敗を得ると、次のようなメリットがあります。
- リターンが大きくなる
- 仮説を立てられる
- 戦略的に考えられる
- 同じことを繰り返さない
「失敗は成功のもと」という言葉の通り、失敗をしなければ成長しません。たくさん失敗し悩み考えることで、次の成功に繋ぐ応用力が養われるのです。
行動力がない
良い経験も悪い経験も、全ては行動から得られるものです。
行動力が備わると、「時間配分」「人との連携」「予測」などの全体像が掴めるようになり、仕事の流れを把握することができます。
例えば与えられた仕事だけをこなす人と、仕事を生み出す人の差は行動力にあります。
仕事を生み出す人の特徴
- 1つの仕事で結果を出し次の仕事に繋げる。
- 関わる人が増え横の繋がりで仕事を得られる。
- 問題解決した経緯が「〇〇さんにお願いしたい」と信頼を得る。
- これまでの経験が出来る可能性を高める。
仕事を生み出す人は、これまで培ってきた「経験」と「応用」を繰り返しています。そのために行動力は欠かせないのです。
仕事における応用力が重要である理由
中堅社員ともなると、いつまでも同じレベルの仕事をするわけにはいかないですよね。
しかし応用力が備わることで、無駄な時間や労力は無くなり、仕事や環境の変化に適応できるようになります。
では応用力で自分の仕事をどう変えられるか、次のメリットから分析してみましょう。
応用力が重要である理由
- 時間がかからない
- 生産性が上がる
- パターンやフォーマットが作れる
- 仕事を任せられる
- 急な対応でも解決できる
- あらゆる情報を管理しやすくなる
- 受動的から能動的になる
- 答えを導き出せる
- 管理能力が高まる
- 無駄が無くなる
- 想像力が働き先読みできる
時間がかからない
理由その1
応用力のある人は新しい仕事を受けた時に、これまでに似たような仕事の経験がないかを考えます。
「〇〇のプロジェクトと似ている」「この前の仕事の流れを活かせそう」と考えることで、スピード感を持って仕事に取り組めるからです。
未経験者よりも経験者のほうが、より早く仕事を完了することができるので、応用力を身につけ、未経験の仕事にかける時間を短縮できるのです。
生産性が上がる
理由その2
効率良く仕事をするためには、応用力は欠かせません。
過去の経験や自分の知識などをブラッシュアップして、今の仕事に活かすことで、コストパフォーマンスの高い結果が出せます。
すると、1度目よりも2度目、2度目よりも3度目と、効率よく仕事をこなせるようになるのです。
要領良く仕事をこなせば残業も少なくなるので、応用力のある人の生産性は必然的に高くなります。
詳しくは、「仕事で優先順位をつけられる人はできる人。優先順位をつけるメリットとつけるポイント」にて解説していますよ。
パターンやフォーマットが作れる
理由その3
成功や失敗は、経験したら終わりではありません。
「どうして失敗したのか」「成功の鍵は何だったのか」を、常に自分のなかにストックしていく必要があります。
しかし残念ながら失敗してしまった事実に落ち込む、成功に酔いしれたまま変わらないといった人が割といます。
成功や失敗を次に繋げる意識をすると、上手くいくパターンや修正すべきフォーマットなどが、自分の知識や経験の引き出しになるのです。
仕事を任せられる
理由その4
職場内において「あいつミスしてばかりなのにどうして仕事を任せられるの?」と、疑問に思ったことはありませんか?
仕事を任せたいと思う人は、”失敗をしない人”という訳ではありません。
もちろん、失敗しない人の方が会社としても重宝しますが、例えミスを犯したとしても、すぐにフォローできる力を持つ人の方が目立ちます。(※何事もなく仕事をしている人は、何をしているのか分からない為)
それに初めから、絶対に失敗しないとわかっている仕事はないですよね。
トラブルがあった時の対応や周りへの気遣いなど、どうやったら上手く仕事が回るのかを、困難を乗り越えた経験や知識を活かせる人に、自然と仕事は集まります。
仕事を任せて欲しいと思うのならば、知識や経験に裏打ちされた、適切なフォローができる人になりましょう。詳しくは、"仕事で期待される人"に共通する性格や特徴、そして期待されるメリットは?で解説していますよ。
急な対応でも解決できる
理由その5
イレギュラーな仕事の発生やクレーム処理では、急な対応を強いられ、ただ対応するだけではなく、すぐさま問題を解決する必要がありますよね。
しかし自分の経験や知識を「今の状況にどう利用活用すれば良いのか?」が理解できていなければ、何一つ問題は解決できません。
例えば数学公式だけを丸暗記しても、実際にその公式を使ってどのように解くのかを知らなければ、テストの際に文章題を解けないのと一緒です。
だから仕事でも嫌なトラブルを避けるようなことはせずに、応用力を培い、どんな時でも問題解決にむけて、ベストな方法を考え実行する力を身につけましょう。
あらゆる情報を管理しやすくなる
理由その6
応用力がある人は、関係性のないような問題同士でも、「本質は同じ」とか「パターンは一緒」などと、問題点を抑え素早く処理します。
関連性を意識すると、分野の違う情報同士でも結びつけることが得意になるのです。
また知識や経験が多くなればなる程、管理する業務や項目は多くなりますが、その分応用できる幅も広がります。
今まで得てきた経験や知識を自分のなかで整理し、いつでも取り出せるように、管理能力の高い人になりましょう。
受動的から能動的になる
理由その7
なんでもかんでも「どうやったら良いですか?」と、まず誰かに聞いていませんか?
言われたことをやるのは簡単ですが、自分で考え行動する力がなければ成長は望めません。
応用力があれば、以前にも似たような作業をしていないか、まずは自分の中で考えてみる”クセ”がつきます。
いい歳して新卒のような指示待ち人間ではなくいるのは止めて、自分の考えや意志を持って動ける人になるのです。
答えを導き出せる
ポイントその8
「どうしたら問題を解決できるのか?」を提案できるのは、応用力がある人の強みです。
仕事上で問題や課題が出た時、まずは根本的な原因が分かっているか、”問題の本質を見抜く力”を求めらます。
さらにベストな解決策を提案し、具体的にどのように処理していくべきかまで導く力がなのです。
あなたの周りに、「えっと、こんな感じでいいんじゃない?」「ま、やってみれば何とかなるよ」といった曖昧な答えを出す上司がいたら、はっきり言ってポンコツとしか言えません。
応用力のある人は、問題の本質を見極め、問題を解決する力が長けている、そしてその解決スピードの速さも重要なのです。
管理能力が高まる
理由その9
あなたはいつも、仕事が納期ギリギリになってしまうと悩んでいませんか?
小さな仕事でも、どんな経験や知識に繋がっているのかを理解し、次の仕事へ反映するのが応用力の基本です。
例えば応用力のある人は、「この仕事には時間がかかる」「自分はこの作業は苦手」と、自分自信のこと(キャパや性格)を理解しています。
仕事の内容によって優先順位を正確につけているので、納期に間に合わない、終わらないと慌てることがありません。
自分の管理能力に自信が無いと悩んでいる人は、何事も1から仕事をしていないか?余計な時間を浪費していないか?と、応用力を見直しましょう。
「どうしてもスケジュール管理が苦手…」と悩んでいる方は、『仕事のスケジュール管理が苦手!時間を管理できない人でも上手くなれるコツとは?』を読んでみてくださいね。
無駄が無くなる
理由その10
効率よく仕事のできる人は、「どうやればコストカットできるか?」「何をすることで時間短縮に繋がるのか?」などと、無駄を省く考え方を持っています。
このことから”更に成果の出せる方法”や、”新しい仕事にチャレンジする時間を作る”といったことを、自分自身で導き出せるのです。
要領よく成果が出せる人は、周りから高く評価され、人脈が広がったりビジネスチャンスも生まれます。
応用力を身につけることで、無駄を無くし、評価される人材になりましょう。
想像力が働き先読みできる
理由その11
あなたの周りに「1聞けば10分かる人」は身近にいませんか?
仕事を受けた時に、次にやることや、何を求められているのかを的確に理解できる人です。
理解力も応用力のひとつで、毎回0から説明し、その都度確認が多いといった、仕事をする上で「相手が何を話しているのか?何を求めているのか?」を想像できない人は敬遠されます。
とある資料を送って欲しいとクライアントから頼まれ、すぐさまそのクライアントが求めているものを察知し即レスすると、「〇〇さんって早いし頼もしい!」と期待されます。
求められている仕事に、プラスアルファできる人になれるのがベストです。
参考書籍:AI分析でわかった トップ5%社員の習慣
0からやるより1からやる!応用力は何事も不可欠です!
繰り返しになりますが、応用力が備わることで無駄が無くなり、仕事や環境の変化にクイックに反応できます。
応用力はそれほど重要であり、このスキルがあれば次のようなメリットを得られます。
応用力があると得られること
- 時間がかからない
- 生産性が上がる
- パターンやフォーマットが作れる
- 仕事を任せられる
- 急な対応でも解決できる
- あらゆる情報を管理しやすくなる
- 受動的から能動的になる
- 答えを導き出せる
- 管理能力が高まる
- 無駄が無くなる
- 想像力が働き先読みできる
極端な話、世の中にあるモノやデザインは既にあるものを集めて編集、組み合わせた応用の産物です。
そう考えてみたら、応用の不可欠さをより感じてもらえるのではないでしょうか。