この記事でわかること
- ドライな人の特徴ってなにがあるの?
- 人間関係がドライな方がいい理由!
- 誰でもできる職場の人間関係をドライに保つ方法!
「職場の人間関係に悩んでいる…」
「人付き合いを上手くして、仕事とプライベートをしっかり分けたい…」
人間関係がうまくいかず色々考え込んでしまい、ストレスが溜まってはいないでしょうか?
実は、人間関係がうまくいかないのは、余計な気を使ったり、無理をして良い関係を作ろうとするからなのです。
実際に私はドライな性格になったことにより、無駄なストレスを受けなくなり、営業成績も3倍に跳ね上がりました。
ここでは人間関係がドライな人の特徴から、ドライである方が良い理由やドライを保つ方法をお伝えしていきますね。
ポイント
職場の人とは上手く付き合い、仕事とプライベートはしっかり分けましょう!
人間関係がドライな人の特徴
まずは、人間関係がドライな人の特徴を見ていきます。
「ドライ」と聞くと少し関わりにくく、冷たい印象を持つ方もいるでしょう。
しかし、職場の人とドライに接することは、実際には何も悪いことではありません。
ドライな人と自分とはどこが違うのか、彼らの特徴を分析してみましょう。
人間関係がドライな人の特徴
- 優しくて思いやりがある
- 他人と自分との線引きがはっきりしている
- 感情の起伏がなく誰にでもフラットに接する
- 無理な人付き合いはしない
- 人やものに執着せず、必要以上に干渉しない
- 自分の意見を押し付けない
- 常に物事を俯瞰して見ている
優しくて思いやりがある
1つ目は、誰よりも優しくて思いやりがあるところです。
ドライな人は冷たくてツンとした感じをイメージしますが、実は正反対の性格をしています。
冷たくてツンとしている人はプライドが高く関わりにくい人。ドライな人は何事もフラットに考え的確なことを言う人です。
私も身近にドライな人がいるのですが、昔勘違いしていた頃があって、「なんてつまらない奴なんだ」と腹を立てたことがあります。
しかし付き合いが長くなると、いつも人に気を遣っていて、誤ったことを言わないようによく考えています。
それは優しさであり、相手を思いやる姿勢であることに気付かされました。
他人と自分との線引きがはっきりしている
2つ目は、他人と自分との線引きがはっきりしていることです。
「他人は他人、自分は自分」と割り切っているため、相手の考えを否定することもなく、反対に自分の意見を押し付けることもありません。
またドライな人は他人の目を気にすることもないので、自分の嫌なことはきっぱりと断ります。
断ったら嫌われるなどと相手の顔色をうかがわず、自分の芯をしっかりと持っています。
感情の起伏がなく誰にでもフラットに接する
3つ目は、感情の起伏がなく誰にでもフラットに接することです。
感情の起伏がないとは言っても、人間なのでイライラしないわけではありません。
イライラするのはただの自分の感情なので、他人にぶつけても意味がないと思い、心の中でかき消すようにしています。
もちろん人に対して好き嫌いの感情を抱くことはありますが、それをあからさまに態度に表すことや、嫌な言葉を投げかけることはありません。
上司にゴマをすることも部下に強く当たることもなく、誰にでもフラットに接することができるのです。
無理な人付き合いはしない
4つ目は、無理な人付き合いはしないということです。
他人が嫌いなわけではなく、職場の人に誘われれば食事に行くことも飲みに行くこともあります。
しかし人間関係がドライな人は、自分の予定を変えてまで無理に付き合うことはありません。
「断れなかったけど、本当は行きたくないな」と嫌な思いをしながらの、仕方なくでは参加しないのです。
毎回断るとなると話は別ですが、適度に断ることも大切です。
人やものに執着せず、必要以上に干渉しない
5つ目は、人やものに執着せず、必要以上に干渉しないことです。
ドライな人は家庭の事情や言いたくないことなどを、根掘り葉掘り聞いたりしません。
また相談事にはのりますが、自分から必要以上に干渉するほど他人に興味を持ったりしません。
もちろん陰口などを言うことはなく、職場での派閥争いにも参加することも嫌います。
一匹狼のように思えますが、これくらいドライな方が敵を作ることもないでしょう。
詳しくは、『他人に干渉するのは損?余計な口出しをしない「干渉しない人」が得する理由。』で解説しています。
自分の意見を押し付けない
6つ目は、自分の意見を押し付けないということです。
人間関係がドライな人は、自分の意見に賛同してほしい、自分の気持ちをわかってほしいと思うことが少ない傾向にあります。
そのため他人に意見を否定されたとしても熱くならず、冷静でいられるのです。
熱くなって言い合ってしまうと、人間関係を悪くすることにも繋がることを知っています。
だからこそ常に冷静で一歩引いて見ています。
常に物事を俯瞰して見ている
7つ目は、常に物事を俯瞰して見ているところです。
俯瞰とは、目の前にあることを高いところから見たり、広い視野で捉えることを言います。
ドライな人は常に物事を俯瞰して見ることにより正しい判断を下したり、自分自身すら客観的に見て捉えよく考えるようにしています。
それにより、自分と他者のポジションを理解し、適切な行動に移すことができるのです。
人間関係がドライな人の特徴
- 優しくて思いやりがある
- 他人と自分との線引きがはっきりしている
- 感情の起伏がなく誰にでもフラットに接する
- 無理な人付き合いはしない
- 人やものに執着せず、必要以上に干渉しない
- 自分の意見を押し付けない
- 常に物事を俯瞰して見ている
人間関係がドライな人は関わりにくいわけではなく、誰とでも平等に付き合うことができます。
ここまで見てきた特徴を頭に入れながら、ドライである方がいい理由について見ていきましょう。
人間関係は「ドライ」である方がいい理由
ドライな人の特徴を見て、今まであまりいい印象を持っていなかった方も、「ドライである」メリットが見えてきたのではないでしょうか?
ここからはさらに詳しく、ドライである方がいい理由について確認しましょう。
「ドライ」である方がいい理由
- 職場の人間は仕事のみと割り切れる
- 成果を追い求めれば自然と良好な関係になれる
- 仕事に集中すれば最低限のコミュニケーションで済む
- 仕事が合理的に進められる
- 変に執着したり固執しないことで判断を誤らない
職場の人間は仕事のみと割り切れる
1つ目は、職場の人間は仕事のみとしっかり割り切れることです。
「〇〇さんとは性格が合わない」などといった悩みを抱えることなく、ストレスフリーに仕事に集中できます。
職場だけの付き合いと考えれば、多少のことは耐えられますよね。
例え、3人程度の少人数チームだとしても、馴れ合うことはよくありません。
あくまでも職場の人間関係だと割り切って適度な距離感を取ることで、緊張感を保ちながらいい仕事ができるのです。
成果を追い求めれば自然と良好な関係になれる
2つ目は、成果を追い求めれば自然と良好な関係になれるということです。
和気藹々と仲良く話をしながら仕事をしていると、一見、良好な人間関係を築いているように見えます。
しかし仕事の成果が出なければ、「自分は悪くない」「あいつは何もやっていない」などと、責任の押し付け合いにもなり兼ねません。
反対に成果を追い求めて結果を出せば、周りは何も文句は言えず、チームはもちろん、自分の評価も上がります。
仕事に集中することで、職場の人間関係は自然と良好になるはずです。
仕事に集中すれば最低限のコミュニケーションで済む
3つ目は、仕事に集中すれば最低限のコミュニケーションで済むことです。
こちらは1つ目と大きく関係していますが、仕事のみと割り切れることで最低限のコミュニケーションで済み、プライバシーを守ることができます。
よけいなコミュニケーションは仕事の効率を悪くするだけで、なにもメリットはありません。
「報告」「連絡」「相談」のコミュニケーションだけで、仕事は成り立ちます。
職場の人間関係はドライにして仕事に集中し、自分や家族との自由な時間をつくりましょう。
仕事が合理的に進められる
4つ目は、仕事が合理的に進められるからです。
感情的になり易い人は、周りの発言や行動に左右され、自分の思うように仕事が進みません。
ドライな性格の人は発言や行動に反応するものの、自分の中で優先順位をつけて順番に処理をします。
仕事においてどのような違いがあるか、具体的には次のような例があります。
感情的な人とドライな人の違い
感情的な人:「とりあえず少し休んでから仕事しようかな。」
ドライな人:「休憩する前に次の仕事の準備をしておこう。」
感情的な人:「〇〇さんの仕事だから先にやる!」
ドライな人:「〇〇さんの仕事は別に急ぎではないから後回しにしよう。」
感情的な人は仕事にムラが出るのに対し、ドライな人は常に変わらず淡々と仕事をこなせるメリットがあるのです。
変に執着したり固執しないことで判断を誤らない
5つ目は、変に執着したり固執しないことで判断を誤らないからです。
ドライな性格の人は執着心が薄く、固執しないことで正しい判断ができます。
なぜならその時の感情で判断するとミスを犯す可能性が高く、その場合、後々後悔することになるからです。
例えばその場のノリで決定したものの、翌日になって「やっぱりやめよう。」と取り下げたことはないでしょうか。
熱意をもって仕事に取り組むのは良いことです。しかし、感情的になるのは別の話です。
勿論、ドライな性格の人でも熱量の高い人はいますが、能率的に仕事をするため、余計な感情は邪魔でしかないのです。
「ドライ」である方がいい理由
- 職場の人と関わるのは仕事のみ
- 成果を追い求めれば自然と良好な関係になれる
- 仕事に集中すれば最低限のコミュニケーションで済む
- 仕事が合理的に進められる
- 変に執着したり固執しないことで判断を誤らない
以上、人間関係が「ドライ」である方がいい理由をまとめました。
仕事のみの関係と割り切ることで、結果を出すことにもプライベートを充実させることにもつながりますよ!
人間関係をドライに保つ方法
最後に、人間関係をドライに保つ方法をご紹介します。
以下の6つのポイントを抑えればOKです。
職場の人間関係をドライに保つ方法
- 自分の軸を作る
- 自分にとって「大切なものがなにか」を考える
- 他人に対して嫌な感情はさっさと忘れる
- 仕事に感情を持ち込まない
- 意見をはっきり述べる
- 程よい距離感を保つ
自分の軸を作る
1つ目は、自分の軸を作ることです。
まずは自分のできること、自分の嫌なことなどを理解し、その範疇を超えたお願いは断るようにしましょう。
例えば自分の仕事がまだ残っている状態で、他の人から「忙しいから手伝ってほしい」と頼まれた場合、無理に引き受ける必要はありません。
余裕がないのに受けてしまい、その結果残業を増やしてしまってはただの無駄働きです。
もちろん断り方に注意は必要ですが、自分の仕事を後回しにしてまで他人を優先する必要はありません。
それに自分の軸があると、仕事の成果を上げやすくなります。そのことについては、芯が無い、ブレやすい人の特徴。自分の軸を持つコツと注意すべき点で詳しく解説していますよ。
自分にとって「大切なものがなにか」を考える
2つ目は、自分にとって「大切なものがなにか」を考えることです。
一概には言えませんが、人生の中で仕事が一番大事だと思っている方は割といます。
家族との生活のため、自分の趣味のためなど理由は人それぞれですが、仕事以外にもっと優先すべきものがあるはずです。
だから大切なものを犠牲にしてまで、職場での人間関係を気にする必要はありません。
八方美人になってしまっては、人生を他人に振り回されてしまい、とにかく無駄に疲れてしまいます。
職場の人間関係はドライにし、自分にとって大切なものを優先しましょう!
他人に対して嫌な感情はさっさと忘れる
3つ目は、他人に対して嫌な感情はさっさと忘れることです。
例えば職場でチームを組んで仕事をしていて、他の人のミスを自分のせいにされた時、引きずってしまうことはないでしょうか?
どうして自分が犠牲になるのか、仮にもしそこにいなければ、なんて勝手に重苦しく考えてしまう。
たしかに嫌なことかもしれません、しかし、そんな感情はさっと忘れてしまいましょう。
いつまでも嫌な感情を持ったままでは仕事も捗らないし、ストレスも溜まってしまいます。
職場だけの人間関係だと割り切ってしまえば、さっと忘れてメリハリつけることができるはずです!
仕事に感情を持ち込まない
4つ目は、仕事に感情を持ち込まないことです。
私の経験上、感情を持ち込んで仕事をすると、結果が出た時に得るものは大きいのですが、反対に失敗した時の反動も大きくなります。
例えば、
- 勢いで「やろう!」と始めたプロジェクトが、1人2人と離れていき、何事も無かったかのように終わってしまう。
- 気持ちが前に出過ぎて、最後までモチベーションを維持できない。
こんな感じです。
これは当時の上司に人間力や統率力が無いことが原因でした。
しかし、いずれにしても感情を持ち込んで仕事をすると、考え方が偏ったり誤った判断をしてしまうことに成り兼ねません。
意見をはっきり述べる
5つ目は、意見をはっきり述べることです。
言いたいことを我慢するのをやめて、意見をはっきり述べましょう。
自分の考えを相手に伝えられないと、不満やストレスは募り、良い関係性を築けなくなります。
私は言いたいことを我慢し続けて爆発したタイプですが、おかげで今の私の周りには、何でも言える人達しかいなくなりました。
我慢して感情的になるのはよくありません。であれば、その場ではっきり伝え互いの意見を交換し、フラットな状態を保つ方がよっぽど良いです。
意見をはっきり述べられるようになるためには、コミュニケーションスキルがとても重要です。
コミュニケーション力は最も重要なスキル。仕事を円滑に進めるコツとは?には、うまくコミュニケーションを図るコツをまとめています。
程よい距離感を保つ
最後は、程よい距離感を保つことです。
よっぽど気の合う人でない限り、職場の人とは程よい距離感を保ちましょう。
というのも、これまで仲良しだったのに、ある時こじれて微妙な関係性になった人をたくさん見てきました。
また仲良しから疎遠になる人の中には、感情的でめんどくさい人が含まれています。
仕事上で仲の良し悪しは、業務に支障が出て不都合でしかありません。
誰かに仕事を依頼する時は、「Aの仕事は〇〇さん」「Bの仕事は〇〇さん」と、バランスよく振り分けて距離を保ちましょう。
職場の人間関係をドライに保つ方法
- 自分の軸を作る
- 自分にとって「大切なものがなにか」を考える
- 他人に対して嫌な感情はさっと忘れる
- 仕事に感情を持ち込まない
- 意見をはっきり述べる
- 程よい距離感を保つ
ドライな人との接し方
さて反対に、ドライな人とは一体どのように接すれば良いのでしょう?
ドライな人はいつも冷静で、主観を押し付けることなく、物事を正しい方へと判断します。
そんな彼らと接する時、どのような姿勢・態度をすると望ましいかをここでお伝えしていきます。
ドライな人との接し方
- 何でも話す、相談する
- 変に期待をしない
- 感情的にならない
- 面倒な話し方をしない
- 余計なことを考えない
何でも話す、相談する
- 「どう話せば分からない…」
- 「相談するのが怖い…」
と悩むのはやめて、ドライな人には何でも話し相談しましょう!
ドライな人は話し方、言い回しなどは気にしません。むしろ中身が重要で、どんな小さな話でも耳を傾けてくれます。
少なくとも私の周りにいるドライな人たちはそうなので、一切気にすることはありません。
反対にドライだと思っている人が、「なんなの?」という反応を示したら、その人はドライな人ではありませんよ。
変に期待をしない
ドライな人から「良い返答がもらえる」「きっとプラスになる」といった期待は持たない方が良いです。
なぜならドライな人は、物事を良し悪しで判断しません。AならBになる、BならCになると方向を示し、建設的に考えるからです。
そのため少し冷たくアドバイスされたり、「違うよ」とバッサリ切られるかもしれません。
しかし、それが彼らの答えなのです。
期待をせずに話すことに慣れれば、感情に左右されることがなくなるので、自分自身も変わるきっかけになるかもしれません。
感情的にならない
怒りや悲しみはドライな人には通用しません。
なぜならその感情は誰かに影響を受けたもの。ドライな人に怒ったり悲しみをぶつけても、問題解決にはならないからです。
例えば、仕事がうまくいかなくてイライラしている人がいたら、「なぜそんなに怒る必要があるの?」と聞きます。
辛いことがあって悩んでいる人には、「ぼくも経験あるよ」「大したことないよ」と、悩みを軽くします。
怒りの矛先は影響を受けた本人です。悲しくさせられたのは反応した自分です。
ドライな人はそれを理解しているので、話の中身より感情を解決しようと試みます。
面倒な話し方をしない
ドライな人は面倒なことを嫌います。
シンプルなプロセスを軸としているので、仕事において、また人間関係においても余計なことをしません。
例えば何か相談した際に、「自分はどうしたいのか」をはっきりさせた上で伝えると、答えを導き出してくれます。
反対に「どうしたいか分からない」状態でダラダラ話すと、「まずはそれを決めてから」とアドバイスします。
答えがあるのなら「誘導」し、無ければ「作る」。これがドライな人のやり方です。
余計なことを考えない
- 「嫌われないかな…」
- 「冷たくあしらわれないかな…」
あなたはドライな人に対して、こんな風に不安を感じていませんか?
ドライな人は淡々としていて、冷たいという印象を受けるかもしれません。
しかし、実際のところただ冷静なだけで、何でも真摯に受け入れてくれます。
そのため、「大丈夫かな…」と、余計な先入観を持つ必要はありません。遠回しに言って、何が言いたいのか分からない方が嫌がられますよ!
ドライな人との接し方
- 何でも話す、相談する
- 変に期待をしない
- 感情的にならない
- 面倒な話し方をしない
- 余計なことを考えない
ドライな人のまとめ
ここでお伝えした点を抑えても、これまでの自分を変えるのは難しいし、ドライになるには根気が要ります。
ですが、少しでも人間関係をドライにすると、これまで普通だった仕事が不要だと感じたり、仕事への向き合い方も変わってきます。
不慣れなことだらけかもしれませんが、うまく感情をコントロールし、仕事が楽しくなるように努力をしていきましょう!