この記事でわかること
- ブラック企業と思われる要因
- ブラック企業の現場から考えられる解決策とは?
「真面目に働いているのに給与が上がらない…」
「労働環境が悪く危険を感じる…」
「毎日会社にいるだけで辛い…」
「ストレスで鬱になってしまった…」
有給が取れない、法令違反をしている、セクハラが横行している、などといった理由により、「勤務先がブラック企業だ」と苦悩している人は絶えません
ここでは、日々働くことに苦痛を感じ、早く帰りたい、やめたいと思い悩む人へ、ブラック企業と思われる点や現場を見つめ、解決策をお伝えしていきます
ポイント
ブラックの現場経験から簡単な解決ポイント(考え方)をお伝えしますよ!
目次
ブラック企業の概念
厚生労働省では、ブラック企業という定義を特に設けていないのですが、つまりそれは、ブラック企業の問題とされる点が複雑であり、位置付けが難しいことを示しています
厚生労働省がブラック企業と証する特徴
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
またTwitterにはブラック企業に属している人のツィートがたくさんあり、長時間労働や休みが不十分であること、ハラスメントを受けている問題点が多く見受けられます
とりあえず連休が欲しい 休みの日にやりたい事、やらなあかん事が多すぎて休みが間に合ってない 月休2日は割に合わん ブラック企業とはこの事ぞ 午後9:40 · 2021年4月9日 @rate_z33
今週休みを下さいって話をしたら来週まで休みを待って下さいって。。。宮崎県に行ってから休み無しって2週間は我慢は出来ない! 配車を組まれましたが行かず帰って来ました! 仕事は大切かと思うけど体と家庭があっての仕事だと思ってるから会社のロボットにだけは絶対になりたくない! 午後9:04 · 2021年5月14日 @mu_fqj
最初に勤めた会社は約13年いました 新人時代から辞めるまでブラックパワハラ三昧の日々 まさに地獄の職場でした 午前2:55 · 2021年4月8日 @iwaki2822
うちの会社私が入社した頃はまじでブラックで12時間以上労働してたしパワハラも凄かった(それで1回鬱ってる)けどやっとコンプラが見直されて今じゃ残業も少ないしハラスメントも昔よりは無くなった。まじ時代が変わってきて良かったなと思う。午後0:46 · 2021年4月9日 @naasan_nagi
企業にされた事、人から受けた事は個人によって捉え方が様々ですけど、「嫌だな」と思っている人がいるのは明らかです
ではこのような事例を参考に、ブラック企業と思われる要因をまとめていきます
"ブラック企業あるある"元ブラック企業に勤めていた人間の体験談
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ブラック企業と思われる要因
冒頭で述べた通り、ブラック企業の定義は難しく、そう感じる人の考えに基づいて要因を挙げます
次の要因を参考に、自分がどの立場に置かれているかを抑え、どのような行動に移すべきか考えていきましょう
ブラック企業と思われる要因
- 長時間労働で残業が多い
- 厳しいノルマを課せられる
- パワハラなどイジメや圧力を受けている
- 精神論や感情で仕事を強いられる
- 明確な昇給制度や賞与条件が不十分である
長時間労働で残業が多い
1つ目は、長時間労働で残業が多いことです
労働時間が長く、過度な労働を強いられることになり、残業する時間が増えてしまいます
残業手当が出る会社ならまだ良いものの、サービス残業にされたり、残業手当で補えない程の残業時間になることも
また長く勤め情が生まれることで、手当を受け取りづらい環境を作ってしまいます
「仕事の拘束時間が長いと感じる」全ての責任は会社と”自分”にある
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厳しいノルマを課せられる
2つ目は、厳しいノルマを課せられることです
ノルマを達成すると上司や会社から評価され、給与が上がる、賞与を貰える、昇進できるといったことに関わってきます
しかしノルマの設定が高すぎると、仕事は過酷になるわ叩かれるわで、昇進昇給から遠のいてしまいます
歩合制(インセンティブ)の仕事はまさにこの問題に直結しており、ストレスから病を患ったり、仕事に支障をきたすことになり兼ねません
パワハラや圧力を受けている
3つ目は、パワハラや圧力を受けていることです
職場におけるパワハラは、立場を利用し必要以上の業務指示や指導を行い、その人の職場環境を害すること
悪いことをした訳でもないのに、嫌味を言ったり、ちょっとした間違いをからかったりと、パワハラをする人は人格に問題があります
またマウンティングをされ、立場を利用し圧力をかけることも
当の本人は勝ちたい心情を持っているので、気の弱い人、うまく受け答えできない人を狙って攻撃してきます
パワハラ事例
「まだやってるの?」
「効率悪くない?」
「なんで電話出ないんだよ?」
マウンティング事例
「昨日会食で朝まで付き合わされて寝てないんだよね」
「ね、言った通りでしょ?」
「なんだよおれがいないとダメじゃん」
ずっとパワハラとモラハラを受けてきた私が立場逆転。高圧的な上司を打ち負かした方法
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精神論や感情で仕事を強いられる
4つ目は、精神論や感情で仕事を強いられることです
体育会系の会社によく見られる傾向で、「気合で乗り切れ」「やればできる」と根拠のない理由で仕事を要求します
また自分の思い通りにならないとイライラし、話が本題から逸れて何を言っているか分からない状況に陥ります
感情的に仕事をする人は適切な判断や合理的に考えることができないので、被害を受ける側はまともに付き合うことが難しいでしょう
精神論や感情的に仕事をする人の特徴
- 気分や機嫌で話が変わる
- 自分は正しいと思っている
- 根拠のない理由を押し付ける
- 話が噛み合わない
- 暴力を駆使する
- 立場や年齢で人を見下す
- 話の組み立てができない
明確な昇給制度や賞与条件が不十分である
5つ目は、明確な昇給制度や賞与条件が不十分であることです
企業は利益を多く生み出す為に経費削減を行います
その中には人件費も含まれており、若い人材を集めたり、アルバイトやパートを雇いコストを抑える努力をします
しかしながら、明確な昇給制度や賞与条件、仕組みを設けていない、いつまで経っても安い給料で働かせる会社が存在します
給与交渉は代表または役員など権限を持った人と行えば良いのですが、交渉しても変わらないとか、そもそも時間を設けてくれないようであれば先は望めません
ブラック企業と思われる要因
- 長時間労働で残業が多い
- 厳しいノルマを課せられる
- パワハラなどイジメや圧力を受けている
- 精神論や感情で仕事を強いられる
- 明確な昇給制度や賞与条件が不十分である
ブラック企業の現場から解決策を考える
会社との契約や人間関係による問題がブラック企業と考えられる要因であることが分かりました
では実際にブラックと感じるのは、現場のどういうところからでしょうか?
そのことについてお伝えしていきます
ブラック企業の現場
- 社員のやる気がない
- 社内が汚い、整理されていない
- 残業が多く会社から評価されない
- 個人で仕事をする機会が多い
- 上司がフォローしてくれない
- 仕事を丸投げににされる
- 自分勝手な社員が多い
- 仕事に計画性がない
社員のやる気がない
1つ目は、社員のやる気がないことです
ブラック企業に勤めていて、ブラックだと感じている人はやる気がありません
反対にそう感じていない人、ブラックだけど別に害のない人は、それなりにやる気があります
やる気がなくなる理由としては、疎外感、ハラスメント、安月給、仕事量、ポジションなどが関係しています
社風が変わらない限り改善することは難しく、1人の力ではどうにもなりません
解決ポイント
やる気の無い人と仕事をする必要はありません
どうしても関わりがある場合は、深入りしないよう淡々と業務をこなしましょう
- やる気の無い人と連まない
- ネガティブな空気に呑まれない
- 体を動かしたり1人の時間を作るなど、自分をしっかりコントロールすること
社内が汚い、整理されていない
2つ目は、社内が汚かったり整理されていないことです
こき使わされる会社に属していると、仕事をバンバン回されますが、社内のことには気が回っていません
多少散らかっていても、ゴミが落ちていたとしても、掃除や整理整頓、綺麗にする気持ちは無く、「自分は関係ない。だって誰よりも仕事をしてるから」という意識を持っています
それが5人、10人といれば、社内が綺麗になる訳もなく、来客は皆「あの会社ゴミ屋敷だよね」と感じていることでしょう
解決ポイント
誰かがやるだろうという意識をやめましょう
自ら行動に移し、周りに声をかけて少しずつ巻き込んでいくといいですよ
- まずは自分が行動する
- 一緒にやれる人を見つける
- 議題に挙げて社内全体に認識させる
残業が多く会社から評価されない
3つ目は、残業が多く会社から評価されないことです
ブラック企業はトップが残業代を出さないとか、社員を休ませないことから、ホワイトに比べて利益を大きく出せる仕組みになっています
その為トップのポジションにいる人達は、結果を出しても文句を言ったり、もっと売上を増やせと要求します
1日のキャパを超える量を、残業をして仕事を終わらせるという負のスパイラル
従業員のことをお金を増やす道具としか思っていないので、必然的に評価をすることはないのです
解決ポイント
業務内容を細かくメモしておきましょう
また残業や休日出勤が多い場合は、タイムカードを撮って労働時間が残るように記録します
- 言葉ではなく書類やデータで開示する
- 労基にそれらを持ち込む(退職リスクはあります)
個人で仕事をする機会が多い
4つ目は、個人で仕事をする機会が多いことです
社内の人間関係に問題があると、仕事を共有することや協力体制に支障が現れます
すると本来自分の仕事ではない分野も、誰かに頼むことができず、自分の力で解決しなければならない
1から10ある業務のうち、ほとんどを任せられるといった、非効率な働き方をしています
社員が皆このような働き方をすると、「自分はやることが多い」「忙しいから他のことができない」といった不満が生まれ、社内の人間関係がよりギクシャクしてしまいます
解決ポイント
急な依頼は避け、相手のスケジュールを確認した上で頼むようにします
非協力的な人は相談しても時間の無駄なので、そのような人は対象外にしましょう
- 膨大な量を依頼しない
- 相手のスケジュールに合わせる
- 自分自身も協力する
上司がフォローしてくれない
5つ目は、上司がフォローしてくれないことです
フォローしてくれない上司には次のようなタイプがいます
- 教育が下手
- キャパが狭い
- 人望が薄い
- 社交性が低い
- 怠慢
この中で1つでも該当する項目がある場合、人としての器が小さいので、フォローの期待値は低いでしょう
経験豊富で頼れる存在なはずなのに、人として問題があるため、残念ながら自分で何とかするしかありません
となれば、初めて着手することが増え、仕事がスムーズに進まず効率は悪くなり、ミスを冒してしまう機会も増えてしまいます
解決ポイント
頼りない上司に期待するのはやめましょう
自分の成長を止める人に付き合っていても仕方ありませんので、このようなケースは自らの行動力が肝となります
- 他に相談できる人はいないか確認する
- 自分ができる範囲を模索する
- 責任感を持つ
仕事を丸投げにされる
6つ目は、仕事を丸投げにされることです
簡単な説明をされ、「後は任せた」的な経験はありませんか?
たまにならまだしも、重要な業務を5分10分程度の説明で済まされたら、その後のプレッシャーはたまったものじゃありません
このようなケースは、古い社風が残った会社の組織的な問題と、仕事を振った人に原因があります
やる気の無い人、仕事をしたくない上司など、人格に問題がある場合は、繰り返し何度も痛い目に遭う可能性もあります
解決ポイント
仕事を丸投げにされたら、その仕事に関わっている人を頼りましょう
また振ってきた人に対し、怒りや不満を持っても何も改善されないと割り切ることです
- 業務に携わっている人を頼る
- 諦めて業務に取り掛かる
「仕事は丸投げされ職場では放置」孤立、孤独を徹底的に阻止する方法。
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自分勝手な社員が多い
7つ目は、自分勝手な社員が多いことです
個人レベルは高いのに、会社全体の能力が低い会社があります
その原因は個々が協力したり助けるという気持ちが無く、淡々と自分の仕事だけをするからです
個人プレーが増えると、他の人への興味が無くなるのに加え、「あいつ何やってんの」とマイナス面ばかりを拾うような姿勢をとります
個々が自分勝手であることに気付かず、不平不満が蔓延する会社になってしまうのです
解決ポイント
それぞれの意見を聞いてみましょう
きっと納得のいかないことを言うと思いますが、まずは不満を集めることが大切です
- とにかくよく聞くこと
- 不平不満に対しイライラしない
- 聴取した内容から改善ポイントに優先順位をつけていく
仕事に計画性がない
8つ目は、仕事に計画性がないことです
「この仕事は一体何が目的なんだ…」
「予算はいくらで設定しているのか…」
最終的に何がしたいのか、具体的な目標のないフワッとした仕事
思いつきで始まった無計画な仕事ほど、怖いものはありません
その業務に携わってしまうと、失敗した時、成果が出なかった時に、被害を受ける可能性があります
巻き込まれて散々振り回され、結局自分のせいにされるのです
解決ポイント
業務に携わる時に内容をしっかり確認すること
意味がない、必要性を感じないと思ったら、関わらないことが最善策です
- 業務内容をしっかり把握する
- ?と思ったら指摘する
- 「今手一杯です」と適当な嘘をついて逃れる
ブラック企業の現場
- 社員のやる気がない
- 社内が汚い、整理されていない
- 残業が多く会社から評価されない
- 個人で仕事をする機会が多い
- 上司がフォローしてくれない
- 仕事を丸投げににされる
- 自分勝手な社員が多い
- 仕事に計画性がない
ブラック企業には、真面目で責任感の強い人が、術中にハマりやすい環境になっています
立場上、私は言いやすい、自分は言いにくいと意見が分かれるかと思いますが、自分の中で線引きすることが大切です
ブラック企業に好きなように使われる駒にならないよう、自分自身を保つようにしましょう