この記事でわかること
- 仕事の拘束時間が長いことによるリスクって?
- 拘束時間を減らすことはできるの?
「仕事の拘束時間が長くて辛い…」
「周りは残業が少ないのに、自分の会社はいつも遅い...」
このように仕事が長く、辛いと感じている人もいるのではないでしょうか
世間では残業を抑制する動きになってはいても、納期や仕事量で残業せざるを得ない時もあると思います
しかし、仕方ないからと言って何も対策をしなければ損をするし、健康を脅かす可能性もあります
そこでここでは、仕事の拘束時間が長いことのリスクと、拘束時間を減らすための改善方法をご紹介します
ポイント
拘束時間が長いことを改善して、自分の時間を充実させましょう!
目次
仕事の拘束時間が長いことのリスク
仕事の拘束時間が長いと、さまざまなリスクが伴います
実際に働いている時間と、休憩時間を合わせて9時間程度ならまだしも、残業が多くなることで会社に拘束される時間が長くなり、結果として"大切な自分の時間"を失ってしまうのです
実際に拘束時間が長く不満を持つ人はたくさんいます
今日8時出勤で終わりが21時半て何… しかも今から休憩1時間でそのあとぶっ通しってなに…。 もう病みそうてか病むわこんなん。 拘束時間長いし無理泣きそう 午前10:15 · 2021年8月3日 @RikaAoko0516
ただいま、、一足遅かった。 3時間でいいから拘束時間縮まんないかな。 お仕事RTA最速で16時間だわ。 午前0:43 · 2021年8月3日 @oOchellOo_KIS2
TOEICの問題集買ったはいいけど労働に対する拘束時間長すぎて勉強できる気がしないな 午前11:29 · 2021年7月28日 @amberfic_32
まずは自分が置かれている状況を把握するためにも、客観的に捉え、拘束時間が長いことによるリスクを確認してみましょう
拘束時間が長いリスク
- 十分な睡眠時間が取れない
- 家族や友人との時間が作れない
- ストレスが溜まり精神的に辛くなる
- スキルアップに費やす時間がない
- 過労死する可能性がある
十分な睡眠時間が取れない
1つ目は、十分な睡眠時間が取れないことです
長時間残業で仕事が終わるとあとは寝るだけ、という方も多いかもしれません
中には通常の8時間だけでも拘束時間が長いと感じ、疲れる方もいるでしょう
睡眠不足が続くことで睡眠負債がたまり、生活習慣病のリスクが上がりうつなどの精神病を患ったりと、心身に悪影響を及ぼすリスクがあるのです
大塚製薬の調査によると、一般的に社会人に必要な睡眠時間は6,7時間程度で、それ以外は死亡リスクが高まるという結果が出ています
よく耳にする偉人のように、睡眠時間の短いショートスリーパーに憧れる方もいるかもしれません
しかしショートスリーパーは全体の1%にも満たず、しかも最近の研究では遺伝子が関係していると言われています
大体の人は、睡眠時間が短ければ病気を患ったり、仕事でのパフォーマンスも下がりますので、拘束時間が長く睡眠時間が取れないことはデメリットでしかありません
家族や友人との時間が作れない
2つ目は、家族や友人との時間が作れないことです
世の中は定時に仕事が終わり、プライベートを満喫している方がたくさんいます
そんな中で自分は子供との時間が取れなかったり、友人と出かけられなかったりすると、悲しくなりますよね
2019年からは働き方改革で、長時間労働の解消が課題に上がっています
国からも企業への助成金などの支援もあり、残業は極力させない兆候になってきています
その状況の中でも、残業時間が減る会社と変わらない会社はあります
自分は拘束時間が長いのに、周りの会社の人たちが定時で帰宅しているのを見ると、自分だけが損をしている気持ちになってしまうでしょう
ストレスが溜まり精神的に辛くなる
3つ目は、ストレスが溜まり精神的に辛くなることです
「仕事が終わらない」「負担が大きい」ことで、毎日8時間以上拘束され、疲れ切って帰って寝るだけの生活を送る
これでは自由な時間や家族とゆっくり過ごす時間は無く、当然ながらストレスは溜まる一方です
労働安全衛生法では、月80時間超の残業があれば、医師による面接指導を義務付けています
例えば、「月20日勤務として、毎日4時間残業をすると指導を受けることができる」ということになります
帰宅しても自分の時間はなく、オンとオフが切り替わらないため、仕事の緊張状態が続き、ストレスで辛くなるでしょう
例え80時間も残業をしていなくても、辛いと感じる機会が増えれば、それは間違いなくストレスのサインです
スキルアップに費やす時間がない
4つ目は、スキルアップに費やす時間がないことです
自分の趣味のためや、仕事上のスキルアップのために勉強したいと思うことはありますよね
しかし拘束時間が長いと、勉強時間を確保できなくなるためスキルを磨くことはは困難です
また早く上がれないことにイライラし、適当に仕事を済ませてしまうと、ミスが生じやすくなりトラブルにもなりかねます
スキルアップをしたいなら、今の働き方を見直さない限り、拘束時間が長いという課題を解消できないでしょう
過労死する可能性がある
5つ目は、過労死する可能性があることです
「毎朝だるい」「なぜか目眩がする」「頭の回転が遅くなった」といった症状、あなたは体感したことはありませんか?
もし思い当たる節があれば、どれも全て身体が危険なサインを出している表れです
月80時間以上の残業は、過労死ラインと呼ばれており、仮に過労死まで行かなくとも、精神病を患う可能性があります
仕事は社会貢献ではありますが、自分の体有りきと考え、今一度、何のために仕事をしているのか見直しましょう
拘束時間が長いリスク
- 十分な睡眠時間が取れない
- 家族や友人との時間が作れない
- ストレスが溜まり精神的に辛くなる
- スキルアップに費やす時間がない
- 過労死する可能性がある
ここまで、仕事の拘束時間が長いことに対するリスクをご紹介しました
いくつも当てはまってしまった人は、一刻も早く今の状況から抜け出したいですよね
拘束時間を減らすための改善方法
ここからは、仕事の拘束時間を減らすための改善方法をご紹介していきます
前述の通り、いくつも当てはまった人は現状打破できる可能性がありますから、すぐにでも実践してみてください
拘束時間を減らす方法
- 無駄な作業がないか見直す
- 仕事の優先順位を決める
- 他の人へ仕事を振る、教育する
- モチベーションを維持する工夫をする
- 時短勤務の希望を出す
- 他の職種・会社への転職を考える
無駄な作業がないか見直す
1つ目は、無駄な作業がないか見直すことです
今目の前にある作業を見渡し、無駄な作業をしていないか見直しましょう
理由はわからないが仕事に時間がかかってしまってしまう、と思う作業があるかもしれません
そのような時は、まず思いつく限り作業を書き出し、細分化してその中で不要な作業がないか見直します
無駄な作業と感じたら省く、単純作業でツールなどを使用して効率化できないか調べる、と仕事を見直すことで、きっと大幅な時間短縮になるでしょう
解決ポイント
- 作業を書き出して細分化し、無駄なことや単純作業を見直す
- 作業方法について検索したり、他の人に質問し効率的な人のやり方を参考にする
- 作業に使用できるツールやフリーソフトがないか調べる
仕事の優先順位を決める
2つ目は、仕事の優先順位を決めることです
目の前の仕事を順次こなしていては、あまりにも非効率で時間に自由がありません
仕事の優先順位を決め、質は応じて調整し、やり方を考え直してみましょう
優先順位は、重要度・緊急度、高い・低いの4種類に分け、次のように分散し管理します
優先順位の分け方
- 「重要度が高く、緊急度の高いタスク」
- 「重要度が低く、緊急度が高いタスク」
- 「重要度が高く、緊急度が低いタスク」
- 「重要度が低く、緊急度が低いタスク」
仕事を得たらまずこの4つにタスクを分け、作業のスケジュールを立てましょう
また仕事は早さが重要なので、完成度を求めるよりタスクを減らす努力が必要です
専門分野など正しい知識が必要なものは別ですが、完璧を求めると細かい作業が増え、時間を無駄にしますから、作業のレベルを把握するようにもしましょう
解決ポイント
- 優先順位をつけて見える所に置いておく
- スケジューリングする癖をつける
- クオリティとスピードの判断を見極める
-
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他の人へ仕事を振る、教育する
3つ目は、他の人へ仕事を振る、教育するということです
自分にしかできない仕事は、属人的であり、会社側から見ても良いことではありません
マニュアルを作成したり、フォーマット化することで、人に任せられるような仕組みを作りましょう
どうしても自分以外にその仕事ができない場合は、教育の時間を設けましょう
短期的に見ると、教育のための準備・実施や覚えるまでの時間が必要となりますが、今後全員が分担して取り組むことができ、仕事の拘束時間も減るようになります
人に仕事を振る際は、丸投げすると嫌な思いをさせてしまうため、最初から最後までフォローします
またその際、「お互いの成長のために」と意識しましょう
仕事の意味や意義、成長につながることを伝え、意欲的に仕事に取り組んでもらうようにします
もちろん、期限を伝えるのも忘れないようにしてください
解決ポイント
- 自分のキャパシティを知る
- 仕事を分担できるようにマニュアルを作り教育の機会を設ける
- あらかじめ他の人の成長や専門性を考えて仕事を振り分けておく
モチベーションを高める工夫をする
4つ目は、モチベーションを高める工夫をすることです
モチベーションを維持することができると、仕事の質が上がり前向きな姿勢になります
モチベーションには”外発的動機付け”と”内発的動機付け”の2つがあると言われています
外発的動機付けは、褒められたり讃えられたり賞与をもらうなど、結果のために行動することであり、一時的な効果が見込めます
反対に内発的動機付けは、興味関心、やる気を持って行動することです
そのためモチベーションを維持するには、自分がやりたいこと、達成したいことに対して行動する、”内発的動機付け”を意識しましょう
解決ポイント
- 目標や自分の理想像を設定する
- 全体像を把握してTO DO、タスクを整理する
- 売上、営業利益、スキルアップ内容などを書き出し、目で見て課題を加える
-
"モチベーションを上げる"にはコツを掴んでやる気スイッチを入れよう!
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時短勤務の相談をする
5つ目は、時短勤務の相談をすることです
労働者の申し出による時短勤務制度は法律で義務付けられていますが、育児か介護によるものだけ
自身の体調に関する時短勤務を受け入れる会社は少ないですが、もし制度があれば時短勤務の申し出をしましょう
家族や大切な人との時間に当てたり、ゆっくり休んだり、自分の大切な時間を何に使うかを考え、働き方を見直すのです
もし体調による時短勤務制度がない場合は、上司に相談することをお勧めします
上司に相談しておくことで、会社側も周りの社員も配慮してくれるかもしれません
現状の会社に不満があるのであれば、1度相談してみるべきです
解決ポイント
- 会社の制度を確認し、時短勤務やフレックスタイムなど希望を出す
- 上司に相談して改善法がないかアドバイスをもらう
- 時短勤務制度がなければ、リモート勤務も考える
他の職種・会社への転職を考える
6つ目は、他の職種・会社への転職を考えることです
自分でできる改善策を試しても何も変わらない場合は、思い切って環境を変えること
新たな職種にチャレンジするのも構いませんし、プライベートの時間が取れる、安定した仕事に就くのも悪くありません
または同じ職種でも、福利厚生が整っている会社を選ぶのも良いでしょう
転職活動は忙しくても土日に面接をしてくれたり、配慮のある会社も多いので調べてみてください
職種を変える場合も、自分にとって何が一番大切なのかを再度見直し、他にやりたいことやできることがあれば転職することをお勧めします
解決ポイント
- プライベートと仕事のバランスを比較し、優先順位をつけてみる
- やりたいことや、趣味の延長線上でできることがないか探す
- 転職サイトに登録するなど、会社のリサーチをして転職準備をする
拘束時間を減らす方法
- 無駄な作業がないか見直す
- 仕事の優先順位を決める
- 他の人へ仕事を振る、教育する
- モチベーションを維持する工夫をする
- 時短勤務の希望を出す
- 他の職種・会社への転職を考える
以上、仕事の拘束時間が長いことのリスクと改善法についてご紹介しました
もう一度お伝えしますが、自分の大切にしているものが何かを考え、拘束されている時間を見直し自分の時間に当てる努力をしましょう