この記事でわかること
- 人付き合いが怖いと感じる原因
- 人付き合いが怖いと感じる人の特徴
- 人付き合いが怖い、苦手という意識を改善する習慣
「人付き合いが怖くて人間関係が上手くいかない…」
「スムーズに会話ができるようになりたい…」
人付き合いが怖いと感じ、職場での人間関係が上手くいかないと悩んではいないでしょうか
ありのままの自分を出せない状況が続くと、精神的にも参ってしまいますよね
ここでは人付き合いが怖いと感じる原因と、改善する習慣をお話ししていきます
ポイント
どうして人付き合いが怖いのかを自問自答して客観的に考えてみましょう
目次
人付き合いが怖い、苦手と感じる原因
まずは人付き合いが怖いと感じる原因について見ていきます
原因の1つとして挙げられるのが、年少期、若い頃の人間関係によるものです
またそれらが元に、大人になってからの言動、環境が影響している可能性もあります
では具体的な原因は何なのかな挙げていきましょう
人付き合いが苦手、怖いと感じる要因
- 親が過干渉だった
- 両親のどちらかが不在がちだった
- 親離れできていない
- テレビなどのメディアから影響を受けている
- 自分を他人と比較している
- 周りからの評価が低いと思い込んでいる
親が過干渉だった
1つ目は、親が過干渉だったことです
何をするにも親に決められてしまい、自分自身に決定権がありません
またその影響で、親の顔色をうかがって行動するようになり、人の目を気にする性格になってしまいます
この2つが主な原因となって自尊心が傷つけられ、自分の感情を押し殺してしまうのです
親に反発できる程度ならいいですが、ひどくなると自分の意思を伝えることに罪悪感を感じてしまい、自由に表現することができなくなります
その結果、大人になっても人付き合いが怖いと感じてしまうのです
両親のどちらかが不在がちだった
2つ目は、両親のどちらかが不在がちだったことです
過干渉だったことにもつながりますが、親が1人しかいないと子供に執着してしまいます
特に母親に多いと言われますが、子供を支配したがったり、ヒステリックになって手を上げることもあります
そのことが原因で大人が怖くなり、その感情が抜けないまま大人になると、人付き合いができなくなってしまうのです
また両親が不在だった原因が借金や異性問題、暴力などのトラブルであると、子供は常に愚痴を聞いている状態となります
すると、「人間は醜い」「悪い生き物だ」と勘違いをしてしまい、人間と関わることが嫌になってしまうのです
親離れできていない
3つ目は、親離れできていないことです
何よりも親を優先してしまい、他人と関わることができません
そのため、親以外の人間に自分をさらけ出すことができず、人付き合いが怖いと感じてしまいます
すると、他人と親しい関係を持ちたいという欲求自体がなくなってしまいます
こちらも元々の原因は、親が過干渉だったことだと言えるでしょう
テレビなどのメディアから影響を受けている
4つ目は、テレビなどのメディアから影響を受けていることです
特にバラエティー番組などに言えることですが、出演者は明るく振る舞っていますよね
暗い人よりも明るい人の方がいいイメージを持たれるので、とにかく元気で陽気な人という印象を受けます
このイメージが強いと「人前では明るくしなければ」「よく見られたい」といった、承認欲求の概念が生まれてしまいます
人間は気持ちの浮き沈みがあるのが当然なのに、テレビなどから大きな影響を受けてしまうことで、無理をして陽気な人を演じようとします
その結果自分を追い込んでしまい、精神的にきつくなり、人付き合いが怖いと感じるようになってしまいます
自分を他人と比較している
5つ目は、自分を他人と比較していることです
兄弟がいる人なら分かると思いますが、親や親戚に比べられることが多々あります
学力や運動神経、さらには容姿まで、どちらが優れているのかを比較されると辛いものです
そのような環境にいると、兄弟だけでなく他人と競っている感覚になり、周りの人全てが敵に思えてしまいます
常に誰かに狙われている感覚になり、勝手に優劣をつけられる
「大人は嫌い」と、人と関わること自体に怖さを感じるようになるのです
人と比べてしまう人の特徴。比較するメリットとデメリット、他人と比較しないコツ。
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周りからの評価が低いと思い込んでいる
6つ目は、周りからの評価が低いと思い込んでいることです
本当は良い評価をされているのに、ネガティブな考えを持っていると、何をするにも自信がありません
そのため、周りへの当たりが強くなったり、自己嫌悪へ陥ります
ただの思い込みなのに、他人に嫌われていると感じて、人と関係を持ちたくなくなるのです
こうなると人付き合いが怖いと感じてしまうのも当然ですね
実はこれも、親の過干渉が原因だと言えます
親に指示されて行動してきた結果、自分では何をやってもダメだと自信を無くしてしまうのです
人付き合いが苦手、怖いと感じる要因
- 親が過干渉だった
- 両親のどちらかが不在がちだった
- 親離れできていない
- テレビなどのメディアから影響を受けている
- 自分を他人と比較している
- 周りからの評価が低いと思い込んでいる
人付き合いが怖いと感じるようになってしまうほとんどの原因が、小さい頃の環境によるものです
ではその原因によって、どのような人間性になるのでしょうか?
人付き合いが怖いと感じる人の特徴
ここからは人付き合いが怖い人の特徴について見ていきましょう
もしかしたら自分が気付いていないだけで、内心は怖いと感じている可能性もあります
精神的に参ってしまう前に、自分が当てはまるかどうかを確認しておくのがおすすめです
人付き合いが怖いと感じる人の特徴
- 家族や親戚とは会話できる
- 業務連絡はできるが雑談ができない
- 深い人間関係がない
- ネット上のやりとりは得意
家族や親戚とは会話できる
1つ目は、家族や親戚とは会話できることです
よく知っている関係の人だと安心して話せ、時には強気になれるという内弁慶タイプですね
元々お互いのことを分かっているから、ありのままの自分を出すことができます
しかし他人となると話は別です
自分を出すことが怖くて、深い仲まで発展することが難しく、表向きだけの付き合いになってしまいます
業務連絡はできるが雑談ができない
2つ目は、業務連絡はできるが雑談ができないことです
自分の感情とは関係のない話、つまり仕事で必要なコミュニケーションを取ることは普通にできます
しかし業務時間外に出かけたり、一緒に食事をすることは苦手です
プライベートなことを話す雑談では、自分のことを話さなければいけないので、苦手意識を持ってしまう
悩みがあっても打ち明けることができず、さらに苦しい状況に陥ってしまいます
深い人間関係を築けない
3つ目は、深い人間関係を築けないことです
職場だけでなく、プライベートでも上辺だけの人間関係を築いていませんか
「よく連んで遊ぶような人がいなくて、たまに連絡を取る知人が多い」
「学生時代にグループには所属していたけど、お互いの家で遊んだり、卒業してから連絡を取り合うような仲の人がいない」
「会話に参加しているフリをして、なんとなく相槌を打っていた」
深い人間関係には、相手に対して信頼や許せる気持ちがあります
その反対には、疑問や不安、不信感といった感情があり、自分を中心として考える傾向があります
つまり人間関係の深さとは、どこに自分を置いているかがポイントなのです
ネット上のやりとりは得意
4つ目は、ネット上のやりとりは得意だということです
普段家族以外の近い人間とは話せないのに、あまりお互いを知らないネット上の人間には内面をさらけ出せます
悩みを掲示板に書き込んだり、SNSで交流することには苦手意識を持たないのです
お互いに素顔を知らないことや実際に会うことがないこと、面倒になったらすぐに関係を断つことができるからこそ、本当の自分をさらけ出すことができるのでしょう
人付き合いが怖いと感じる人の特徴
- 家族や親戚とは会話できる
- 業務連絡はできるが雑談ができない
- 深い人間関係がない
- ネット上のやりとりは得意
自分に当てはまる特徴はいくつあったでしょうか?
多く当てはまった方は、少しずつ改善できるよう解決方法を探していきましょう
人付き合いが苦手、怖いという意識を改善する習慣
現在、人付き合いが怖いと感じている方は、きっと改善したいと思っていることでしょう
人間関係が上手くいけば、仕事もプライベートもより充実してきます
どうすれば改善できるのか、その方法を見ていきましょう
苦手、怖いという意識を改善する習慣
- 簡単な挨拶から始める
- 感情を表に出して自己主張する
- 家と外でのギャップをなくす
- 親とは適度な距離を保つ
- 専門家のカウンセリングを受ける
簡単な挨拶から始める
1つ目は、簡単な挨拶から始めることです
挨拶は、コミュニケーションの第一歩として、とても大切なツールになります
今まで無表情で機械的に挨拶していた方は、笑顔で元気よく挨拶するようにしましょう
そうすることで自分の感情を少しずつ表に出せるようになり、周りの人も「明るい人だったんだ」と受ける印象が変わります
周りからの目が変わったと分かれば自分に自信が持てますし、人付き合いが怖いという感情も少しずつ薄れていきます
感情を表に出して自己主張する
2つ目は、感情を表に出して自己主張することです
感情を出すことで気持ちがすっきりし、ありのままの自分を出せるようになります
反対にいつまでも抑えていると緊張状態が続き、人間関係が怖くなってしまいます
今までできなかったことですから、いきなりは無理だと感じると思います
会話の中でおもしろいことは素直に笑う、仕事でミスをしてしまったら本気で悔しがるなど、ほんの少し感情を出してみるだけでいいのです
家と外でのギャップをなくす
3つ目は、家と外でのギャップをなくすことです
家ではリラックスして素の自分を出せるのに、職場ではいい人間を演じていると疲れてしまいます
常に緊張感のある生活では息苦しくなり、人間関係が怖くなってしまうのも当然です
こちらもいきなり変えるのは大変で、なかなか勇気のいることですが、少しずつ段階を踏んでいきましょう
挨拶から始めて自分の印象を変えながら、弱い自分や恥ずかしい部分、本来あるべき姿をまで他人に見せられるようになれば、きっと改善できます
親とは適度な距離を保つ
4つ目は、親とは適度な距離を保つことです
いきなり実家暮らしから一人暮らしをするのは大変なことでしょう
なので、自宅でダラダラとリビングで過ごす時間や、休日に親と出かけるなどといった習慣を減らしていくことで、少しずつ改善されていきます
親は「なんかあったのか?」と心配に、悲しむかもしれませんが、大事なのは自分の人生です
親の指示を待つだけでなく、時には自分の意見をぶつけて行動してみましょう
子供が自立しようとしているのを邪魔したり、距離を取ることで親子関係が崩れるのであれば、すぐに家を出るくらいの強い気持ちを持つことも大切なのです
専門家のカウンセリングを受ける
5つ目は、専門家のカウンセリングを受けることです
どうしても改善できない場合には、最終的には他人の力を借りましょう
まず自分を変えることだけでも相当な勇気が必要です
挨拶はできても、どうしても感情を表に出せない、嫌われるのが怖いと考えてしまう方もいるでしょう
専門家に話すのも躊躇してしまうかもしれませんが、相手は多くの患者さんと向き合ってきたプロです
自分の弱みを思い切りぶつけ、改善する方法を一緒に探していきましょう
苦手、怖いという意識を改善する習慣
- 簡単な挨拶から始める
- 感情を表に出して自己主張する
- 家と外でのギャップをなくす
- 親とは適度な距離を保つ
- 専門家のカウンセリングを受ける
1つ1つ小さなことですが、積み重ねることによって人付き合いの苦手意識、怖いという感情を克服することができます
まずは自分にできることから始め、徐々に本来の自分を出せる環境を広げていきましょう