この記事のお悩み
- アパレルの仕事が辛く感じる。
- 私に接客は向いていない気がする。
- 体力的にしんどくなってきた。
本記事では、アパレル業界で働く人のこのような悩みを解決します。
辞めたい理由を紐解けば、「アパレル業界を辞めたいのか?」「それともただ今の職場が嫌で辞めたいのか?」が明確になりますよ。
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アパレルを辞めたい理由
アパレルを辞めたい理由は人それぞれです。
とは言っても、おおよそ以下の理由のどれかが該当します。
アパレルを辞めたい理由
- 給与が低い
- 休みが少ない
- 体力的に辛い
- 服を買わなくてはいけない
- ノルマがキツい
- 人間関係が悪い
- 将来性がない
- 異動が多い
- クレームがキツい
では、それぞれ詳しく解説していきます。
給与が低い
アパレル業界は一般的な業界よりも給与水準が低い傾向にあります。
2022年のアパレル・ファッション業界平均年収は346万円で、パタンナーや販売員に限っては300万前後というデータも出ています。
給与が低くては、働く意欲が無くなりますよね。
実際に私も入社して5年ほど、年収350万程度で生活が苦しかったです。
休みが少ない
販売職は土日祝日に働くのが一般的です。
日本は世界の中でも祝日が多い国。そのため販売職の人は休みが少なく感じます。
休みが少ないことに加えて、アパレル業界は繁忙期と閑散期の差が激しい点も特徴的です。
また人手不足の影響やブラックな会社も多く、平日は残業またはサービス残業が発生します。
繁忙期には長時間労働や休日出勤も多く、心身共に大きな負担となります。

体力的に辛い
アパレル業界は、1人あたりの業務量が多いため、体力的に辛いと感じる人が多いです。
中小企業の場合、総合職で働いている人がたくさんいます。
例えば販売職なら接客だけでなく、
- 商品の陳列や品出し
- レジ打ち
- 在庫管理
- 発注
など、さまざまな業務を行います。
また残業や休日出勤があることも、体力的に負担になる原因の一つです。
大手企業は部署が多い分、担当が割り当てられていますが、近年は人手不足により業務を兼任する人が増えています。
そのため担当業務だけでなく、他部署の業務も兼任することになり、体力的に辛いと感じる人が増えています。
服を買わなくてはいけない
アパレル業界では、販売員が販売する商品を自腹で購入しなければならないケースがあります。
これは販売員が商品の魅力をお客様に伝えるために必要なことであり、また販売員のモチベーションを高めるためにもあると言えます。
しかし、高価な商品を自腹で購入しなければならないことで、経済的な負担になるのも事実です。
特に高級ブランドを扱う店舗では、社割が効くとはいえ数万円単位になりますから、俗に言う「洋服貧乏」に陥ってしまいます。
ノルマがキツい
ノルマが厳しいとストレスを感じ、仕事に行き詰ってしまう人もいます。
上司にプレッシャーをかけられ、無理な接客や残業を強いられ仕事が嫌になります。
今はネットで買い物をする時代です。
ただでさえ集客力が落ちているのに、不景気な分モノが売れにくくなっています。
そのため接客スキルを磨いたり、売り場のレイアウトを変えたりしても限界を感じてしまうのです。
人間関係が悪い
アパレルに限ったことではありませんが、特定の社員に不満やストレスを感じ、職場の雰囲気がギスギスしていると、働く意欲が湧かなくなります。
ハラスメントが横行していたり、陰口、悪口が飛び交っていると、協力し合う気持ちを失います。
これにより負担やミスが増え、仕事に集中できず、体調を崩してしまうといった悪い影響を及ぼします。
将来性がない
近年、アパレル業界は以下のような理由から、将来性が不透明な業界と言われています。
- 労働力の不足
- 消費者のニーズの多様化
- Eコマースによる価格競争
労働力の不足
アパレル業界は、接客や販売などの現場作業に多くの人手が必要となる業界です。
しかし近年は少子高齢化や働き方改革の影響により、人材の確保が難しくなっています。
消費者のニーズの多様化
消費者の価値観やライフスタイルが多様化していることも、アパレル業界の将来性を不透明にする要因の1つです。
従来は、トレンドをいち早く取り入れた商品が売れ筋でしたが、最近では自分の価値観やライフスタイルに合った商品を選ぶ消費者が増えています。
Eコマースによる価格競争
オンラインショッピングの普及により、Eコマースによる価格競争が激化しています。
アパレル業界では店舗での販売が減少傾向にある上、利益率が低下しています。
異動が多い
全国的に店舗展開をしている企業であれば、異動が多いという特徴があります。
理由は以下のようなものが挙げられます。
- 店舗の売り上げや人員配置の都合
- 社員のスキルアップやキャリアアップを図るため
- 現場の雰囲気作りやモチベーションアップ
しかし異動には次のようなデメリットがあります。
- 人間関係を築くのが難しい
- 転居費用の負担がかかる
- 更なる転勤の可能性がある
独り身ならまだしも、家や家族を抱える世帯持ちには悩まされてしまいます。
クレームがきつい
アパレル業界はモノを売る商売です。
販売職や営業職をはじめ、対話する機会が多い仕事であれば、当然ながらクレームも受けることも。
商品の不良、接客態度、価格や在庫切れに対するクレームなど内容は様々です。
理不尽なことを言われたり、クレーム処理に追われ仕事が進まなくなることもあります。
クレーム対応に耐えられず精神を病む人もいます。
仕事を辞める場合、事前にするべきことは?
「仕事を辞める」と決めたからといって、職場に対し適当に済ませてはいけません。
辞めるまでにいくつかのステップを踏む必要があります。
円満に退社できるように以下の点に注意しましょう。
- 辞めたい理由を明確にする
- 生活費や貯金などお金のことを考える
- 退職のタイミングを考える
- 社員とのコミュニケーションを怠らない
- 仕事の引き継ぎの準備を行う
- キャリアやスキルアップの計画を立てる
辞めたい理由を明確にする
まずは仕事を辞める前に、なぜ辞めたいのかを明確にしましょう。
仕事に対する不満やストレスの原因を特定することは、次に進むために必要です。
具体的な理由を洗い出し、それが一時的なものなのか、長期的なものなのかを考えましょう。
生活費や貯金などお金のことを考える
新しい仕事が見つかるまでの生活費や、突然の出費に備えるための貯蓄はありますか?
もしもその日暮らしをしているなら、勢いで仕事を辞めるのはリスクしかありません。
お金に余裕があるか予め確認しておきましょう。
また退職後の収入源や、お金が入るまでのサイクルも計算しておくことが重要です。
退職のタイミングを考える
仕事を辞めるタイミングも慎重に考える必要があります。
- 人手が足りていない
- 繁忙期である
- 半端な仕事がある(目処がたっていない)
このようになかなか辞めれない状況にある場合、退職するまでの猶予期間を作り、計画を立てて進めましょう。
また新しい職場が見つからない状態で無理をして辞めないことです。
社員とのコミュニケーションを怠らない
辞める決心がついても、上司や同僚と変わらずコミュニケーションを取りましょう。
時折感謝の気持ちを伝え、円滑に仕事の引継ぎが行えるよう意識するのも大事です。
良好な関係を維持しておけば、退職後も気兼ねなく遊びに行ったり、その後のキャリアにも良い影響を与えます。
辞めるからといって、態度を180度変えるのは絶対NGです。
仕事の引き継ぎの準備を行う
辞める前に、仕事をスムーズに引き継ぐことができるように準備しましょう。
具体的には、
- 業務のマニュアルの作成
- プロジェクトを文書化
- タスクリストの整理
- 教育資料の作成
など、引継ぐプロセスを整えておきます。
「退職したのに連絡が絶えない」といったトラブルを避けるためにも、引き継ぎの準備は重要です。
キャリアやスキルアップの計画を立てる
新しい仕事に向けて、または自ら事業を行う場合、キャリア形成やスキルアップの目標を掲げて計画を立てましょう。
目標に焦点を当てれば、より具体的な計画が立てられます。
そのために、以下の点をチェックしましょう。
計画チェックリスト
- 学習内容や学習方法
- 必要な時間と日数
- 資格取得日・試験日
- コネクションやネットワーク作り
- 実務経験・実績作り
- スキルによって得られる仕事、お金
とにかく、具体的なステップを踏めるかが重要です。
円満退社をするためのステップガイド
キャリアを築くため、他の業界で働くため、休暇を取るためなど、仕事を辞める理由は人それぞれ。
いずれにしても円満に退職したいものです。
ここでは円満に退社する流れを解説していきます。
円満に退職する流れ
- 退職のタイミングを作る
- 退職意向や理由を伝える
- 退職届の作成及び提出
- 仕事の引継ぎを行う
- 顧客や取引先への挨拶
- 最終日までのスケジュール確認
- 退職の手続きをする
退職のタイミングを作る
まず第一歩として退職のタイミングを作ることです。
仕事のプロジェクトやチームの状況を考慮して、「いつ頃やめるか」退職日を決めます。
仕事が安定している時期や人手が足りている時など、チームに負担をかけずに済むタイミングを見計らいます。
「やめにくい空気」を避けることが、円滑に退職しやすくなるポイントです。
退職意向や理由を伝える
退職意向を伝えるのは重要なステップです。
普段と変わらぬ態度で、率直に退職する意思表示をし、退職の理由を説明しましょう。
意思表示は直属の上司に伝えるのが一般的です。
まずは上司に時間を作ってもらえるよう、アポイントを取りましょう。
ポイント
アポイントを取るときは退職の話は伏せておき、「今後のことでお話があります。お時間をいただけないでしょうか?」とだけ伝えます。
退職の理由は自分の言葉で、簡潔かつ具体的に説明します。転職が決まっている場合は、転職先の入社予定日などを説明します。
そして退職の意思を伝えるタイミングは、退職日の1~3カ月前が一般的です。余裕を持って行動しましょう。
退職届の作成及び提出
退職届は一般的には退職日の2週間前までに提出すれば問題ありません。
但し会社の就業規則があるので事前確認が必要です。
退職届の作成にいたっては、会社が用意しているものや自分で作成したものを提出します。
会社の退職届がある場合は、それに必要事項を記入するだけで済みます。自分で作成する場合は、以下の事項を記載します。
- 氏名
- 部署
- 役職
- 退職日
- 退職理由
退職届は直属の上司に提出するのが一般的ですが、中小企業の場合、直接代表に渡しても問題ありません。
提出の際には、口頭で退職の意思を伝えてから退職届を渡しましょう。
仕事の引継ぎを行う
引き継ぎの準備については既に述べたとおり、ここでは手順を説明します。
用意した資料を元に重要度や優先順位をつけ、アポイントや打ち合わせの時間を作ります。
引き継ぎの際は以下のポイントを押さえます。
- 業務内容の理解
- 作業手順
- 注意点や補足
- 必要な資料
資料は誰が見ても分かるように、そして引き継ぎは後任者へ丸投げしないこと。
業務内容を共有し、後任者が理解するのを確認するまで、しっかりとサポートしましょう。
顧客や取引先への挨拶
円満退職のためには、顧客や取引先への挨拶も忘れずに行いましょう。
顧客や取引先への挨拶のタイミングは、退職日の2~3週間前を目安にします。
なぜなら退職日の直前に挨拶すると、顧客や取引先に迷惑をかけてしまう可能性があるからです。

挨拶の方法
顧客や取引先への挨拶は、電話やメールで行うのが一般的です。
電話の場合は、直接お礼を伝えることができますので臨機応変に。
メールの場合は、簡潔に挨拶と感謝の気持ちを伝えましょう。
挨拶の内容は次のとおりです。
- 退職の意思を伝える
- これまでの感謝の気持ちを伝える
- 今後のご活躍を願う
以下、具体例です。
株式会社〇〇の佐藤です。
突然のご連絡で恐縮ですが、〇月〇日をもって退職することになりました。
これまで〇〇様には何かとお力添えをいただき大変感謝しております。
今後とも〇〇様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
またのご機会がございましたら、どうぞよろしくお願い申し上げます。

最終日までのスケジュール確認
円満退社をするために、最終日までのスケジュールをしっかりと確認しておきましょう。
最終日が決まったら逆算してスケジュールを立てるのが1番良い方法です。
具体的には、以下のような点を確認しておきます。
- 最終出社日
- 有給休暇の消化
- 残業代や交通費などの精算
- 引継ぎの進捗状況
予期せぬトラブルもあるので、最終日の1週間前までには手ぶらな状態にした方がいいです。
次の職場へ仕事を持ち込まないように。
退職の手続きをする
退職する際の大事な手続きについてもお話します。
社内と社外、それぞれ必要な手続きを以下にまとめます。
社内手続き | 社外手続き |
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社内手続き
社内の手続きですが、退職日までに会社から貸与された備品や書類などを返却します。
IDカードや社員証、名刺、健康保険被保険者証などが対象です。
反対に会社から受け取る資料があり、離職票や源泉徴収票などの書類を受け取ります。これらは退職後の手続きに必要となります。
社外手続き
転職する場合、転職先へ「源泉徴収票」を提出します。
転職先は以前の給与水準が分かりません。提出しなければ年末調整ができなくなります。
また引っ越す場合は、「市区町村の役所へ行き転出・転入届け」「住民票や印鑑登録」「運転免許証などの住所変更」を行います。
転職しない、または決まっていない場合は、「国民健康保険または健康保険の任意継続被保険者制度」「国民年金」の加入手続きをしましょう。
失業保険を受給する場合はハローワークに届け出ます。退職日から2週間以内に行う必要があります。
退職する意向を伝えるタイミングは?
「退職したいです…」
退職の意思を伝えるのは気持ちが重く心苦しいもの。
しかし伝えなければ辞めることはできません。
退職意向を伝えるのはどのようなタイミングが良いのか?以下のような点を考慮するとよいでしょう。
退職意向を伝えるタイミング
- 会社の就業規則に従う
- 転職先の内定が出てから伝える
- 仕事の繁忙期やボーナス時期を避ける
- 直属の上司に口頭で伝える
会社の就業規則に従う
退職までに必要な期間や手続きが就業規則に定められている場合は、それに従って退職意向を伝えます。
一般的には、退職日の1〜3ヶ月前までに伝えるのが常識です。
但し、病気や家庭の事情により急を要する場合は相談し、臨機応変に対応してもらいましょう。
転職先の内定が出てから伝える
転職活動中であれば、転職先から内定が出てから退職意向を伝えることをおすすめします。
なぜなら内定が決まる前に伝えると、もしも内定取消になった場合、何も言えず辞めざるを得ないからです。
もしも内定取消になり会社に残りたいと伝えたら、きっと気まずい空気になるでしょう。
このようなリスクを避けるためにも、内定が確定した段階で伝えるべきです。
仕事の繁忙期やボーナス時期を避ける
繁忙期の退職は避けるべきです。
慌ただしい中で退職の手続きを行うことになり、後任への引き継ぎもミスがおこりやすくなります。
また、ボーナスは受け取った後に退職の相談をすること。
「ボーナスを受け取った後に退職したいんですけど…」
なんて言ったら怒りを買うだけです。
したがって、退職しやすい時期や引き継ぎしやすい時期を見極めて退職意向を伝えましょう。
直属の上司に口頭で伝える
退職意向は直属の上司に口頭で伝えます。
メールや電話ではなく対面で話すことがマナーです。真摯な態度で接しましょう。
その際に退職理由や退職を希望する時期なども明確に伝えます。
引き止められた場合の断る理由も用意しておくと交渉しやすくなります。
まとめ
アパレルを辞めたい人は次のポイントを押さえましょう。
- 辞めたい理由を明確にする。
- 退職するなら計画を立てて行動する。
- 円満退社に向けて最後まで適切な対応をする。
転職をして急激に給与を上げるのはなかなか難しいものです。
アパレルが好きな人であれば、また同じ業界で働く可能性も十分考えられますので、円満退社をした方が身のためでもありますよ!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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