この記事でわかること
- 異業種って知識なくても大丈夫かな…
- 転職の際はどんなことに気をつければいいのだろう…
と、ただの転職より、異業種へ転職を希望している方は、考えることも多く不安でいっぱいですよね
実は、転職をした人のうちなんと約7割もの人たちが、異業種へ転職したいというデータがあります
私も新卒の次は、全く異なる仕事に就き、その後また異なる事業を起こしていますが、確かに異業種の経験はプラスでしかないなぁと思っています
私の経緯を踏まえ、ここでお話する異業種へ転職するメリットやデメリット、そして転職を成功させるポイントを読んでいただけると、きっと不安や悩みは解消されるはずです
良い仕事に就ける確率をアップして欲しいと思います
目次
異業種に転職するメリット
みなさんは今の職場に対して納得して働いていますか?
収入も大切ですが、自分の希望や好きな仕事をできているかというのも、今の時代、働く上でとても重要視されています
中には好きなこと、やりたいことをするために、異業種に転職する人も増えているのは事実です
マイナビの「転職活動における行動特性調査2021年版」によると、転職できた人のうち、コロナ収束後に「また転職したい」と回答したのは半数以上もいます
冒頭で述べたように、しかもその半数が再転職する際、現職と異なる業種、もしくは職種で転職したいという人が約7割もいるのです
恐らくその人たちは、次の3つが主な理由と思われます
- 転職を失敗した
- 倒産・廃業などにより転職を余儀なくされた
- 身体的な理由
これらを主に、転職したけど仕事を見直したいのは、ごく普通のことだと考えられます
ではさっそく、以上の点を踏まえた上で、異業種へ転職するメリットついて一緒に考えていきましょう
異業種に転職するメリット
- やりたかった事への挑戦
- 環境の変化によるポジティブ化
- 収入アップの可能性
やりたかった事への挑戦
転職するメリットの1つに、やりたい仕事に就くことが挙げられます
例えば、
- 以前目指していた職種
- 興味のある業種
- 自分の好きなものに関わる業界への転職
社会人を経験すると、今の仕事や生活に対する不満から、本来やりたかったこと、働きたい職場への想いが生まれます
そのため、自分の興味のある業界・業種に転職すれば、仕事に対するモチベーションは確実にアップすると考えられるでしょう
また、趣味の知識やスキルなどを活かして仕事をできれば、異業種転職のハンディも感じなくなります
好きなこと、得意な分野に転職すれば、自分の長所や特技を活かして働けるので、転職するメリットは大いにあります
環境の変化によるポジティブ化
異業種に転職するとなると、仕事のリズムや職場の雰囲気が大きく変わる可能性があります
しかし異なる環境が自分に合い、気持ちが切り替わるようであれば、自分の力を十分に活かせるのではないでしょうか?
実際に私も、比較的シフトが不規則な販売職から、休日や仕事のリズムが決まっている製造業へ転職してよかった経験があります
今の環境を離れて自分を試したいと思う人は、異業種への転職で環境をガラリと変えて、心機一転がんばってみるのもいいでしょう
収入アップの可能性
キャリアアップ転職とは異なり、一般的な転職は1からスタートすることになるので年収が下がります
しかし一概にそうともいえなくて、例えばそもそも給料が低めの職種から転職すれば、年収アップは十分見込めますよね
また昇給が多い会社やしっかりとボーナスが支給される会社の場合、初年度は低くても翌年からうんと増えたりと、事前に企業を調べれば割とその辺りの情報が分かります
異業種に転職するメリット
- やりたかった事への挑戦
- 環境の変化によるポジティブ化
- 収入アップの可能性
異業種に転職するデメリット
やりたいことがある人、今置かれている環境や生活を変えたい人などは、異業種に転職するメリットは大いにあると言えます
未経験の業界で自分を試してみたい人も、将来を変える大きなチャンスになるでしょう
しかし残念ながら、異業種への転職にはデメリットも存在します
以下の点を踏まえて転職を考えてみましょう
異業種に転職するデメリット
- 今までの経験を活かせない
- 収入ダウンの可能性
- 不公平な年功序列
- 出張や移動要請
今までの経験を活かせない
未経験で挑戦する異業種では、前職の知識があまり役に立たない可能性もあります
例えば、接客業から事務職に転じれば、対話する機会がぐんと減りパソコンと向き合う時間が増えます
ただ接客業であれば、基本的なビジネスマナーが身に付いているので、反対にプラスになるはずです
それに未経験で知識がないのは、裏を返せば新たな知識や経験、その業界の情報を吸収する余白がたくさんあるということ
誰でも何かを始める時は未経験者ですから、覚悟を決めて懸命に努力すれば道は開けるはずです
収入ダウンの可能性
前述で述べたように、未経験で転職すると、これまでの経験や実績を評価されることなく、新人扱いにされるかもしれません
特に、
- 年齢の割にポジションを築けていない人
- 頻繁に転職を繰り返している人
- 契約社員、非正規社員だった人
このような人たちは、ほぼ新人扱いになるでしょう
当然ながら企業側は会社にメリットのある人材を求めているので、即戦力の可能性の低い人は新人とみなすのです
また以前の職場で中堅社員だった人は、それなりに給与をもらっていたでしょうし、転職後、収入が少ないと思うかもしれません
それでもやりたいことを仕事にできる、やりがいを求めているのなら、一旦お金のことは忘れてしまいましょう
不公平な年功序列
中途採用で転職する場合、年下の上司、先輩といった環境が待っています
年下であろうが、1日でも早く入社した人は自分の先輩となるので、態度や言葉づかいに注意しなければいけません
特に前の会社で部下がいたり、後輩がいた人は、年下の人に頭を下げて教えてもらう行為に抵抗があるかもしれません
プライドを捨てて、ある程度覚悟を決めておかないと、転職した時にトラブルになりかねません
年功序列が強い会社の場合、成果が評価されにくい環境にあるちめ、同期や下の人たちのモチベーション、レベルが低い可能性があります
出張や移動要請
これも入社後にトラブルになることが多い問題点です
普通に転職する際も注意すべき点ではありますが、異業種は素人扱いされるので、「出張なんて普通だよ」とカマをかけられる場合があります
私の見解だけではなく、実際に身の回りで起きたケースを挙げると次の事例があります
- 近隣で職場を探してそこで働くのを条件に入社したのに、数ヵ月後、地方の事業所に転属された
- 家を購入したばかりで転勤できない旨を伝えた上で入社したのに、翌年に転勤の通達が届いた
最近では、70代の母と持病のある子を持つ元NEC子会社の男性が、転勤を拒否したことにより懲戒解雇をされたとして裁判が行なわれた事例があります
企業によっては、数ヶ月に渡り本社勤務をしなければいけない所もあり、それがごく普通のことであったりします
このような事態を避けるためには、しっかりと勤務地、転勤の有無を事前確認する必要があります
異業種に転職するデメリット
- 今までの経験を活かせない
- 収入ダウンの可能性
- 不公平な年功序列
- 出張や移動要請
異業種への転職を成功させるポイント
転職を検討している時点でよく調べて、予めどのような会社なのかしっかりリサーチしておく必要があります
入ってから「失敗した」「やはり無理だ」と後悔しないためにも、入念な準備が必要です
ここまでのメリット・デメリットを踏まえた上で、異業種への転職を成功させるためにはどんなことが必要なのか?を考えたいと思います
転職を成功させるポイント
- 経験、スキルの書き出し
- 志望する業種の下準備
- 未経験であることの自覚
- 前職の働き方に固執しない
- 前職の社風のリセット
- プライドの放棄と謙虚な姿勢
経験、スキルの書き出し
未経験といえども、今までの経験が全く役に立たないというわけではありません
例えば、コミュニケーション能力や管理能力などは、業種が変わっても基本変わりません
そのため転職に際して、今までの仕事経験を棚卸して自分の得意なこと、できることを書き出してみてください
頭で思い浮かべるのではなく、全て書き出して可視化し整理します
例
- 方言や訛りのある話し方
- Excelで自作した売上管理表、商品管理表
- 異常なメールの処理速度
これをベースに、次の仕事で役立てられることを面接でしっかり伝えられると、大きなアピールポイントに繋がります
何気なくしてきたことが実は強みであることが多いので、思い付いたことを全て書き出してみてください
志望する業種の下準備
志望する業種や業界についてネットで調べると、企業のサイトやブログに社員が載っていたりするので、その業界が必要とする人間像が簡単にわかります
仮に志望していた企業のサイトに情報がなくとも、その業界の企業をチェックすればいいだけです
これを元に対面で商品を売る販売職をイメージすると、
- 明るい笑顔
- 清潔感のある風貌
- 隔てのないコミュニケーション能力
- おもてなしの気持ち
このようなスキルを持った人材が求められるのがわかりますよね
業界の事、仕事の内容、実際に働いている人を調べるのは、その業界で自分が何ができるかを想像する手がかりになります
自分が働いているところを具体的にイメージできるなら、あなたにはその業界でやっていける可能性を十分満たしていると思います
未経験であることの自覚
今まで勤めていた企業では、部下もいて部署を管理していたとしても、「転職して通用しない」と思っておくと楽になります
転職先では文字通り「新人」なので、下手に期待すると痛い目に遭うかもしれないのです
なので自分は未経験の新人で、これから職場のいろいろな人に仕事を教えてもらって、一人前になっていくのだということを忘れないこと
下手なプライドは邪魔になるだけなので、まずは謙虚な姿勢であることが大切なのです
前職の働き方に固執しない
「以前の職場ではこうしていました」
「こんなやり方はしてきませんでした」
こんな風に仕事のやり方を巡って、新しい職場でトラブルになっている人をたくさん見てきました
どうしても、
- 最初に習ったこと
- 自分なりのやり方
などに固執してまうものですが、新しい職場ではその姿勢は禁物です
「郷に入っては郷に従え」という言葉がある通り、その会社にはその会社のやり方があります
「なるほど、そうやるんですね」「それは知らなかったです」と、こだわりを捨てて素直になると、人間関係もうまくいき、吸収速度もぐんとアップします
前職の社風のリセット
社風というのは、その企業が今まで培ってきた文化や価値観です
それぞれの企業に社風があり、1つとして同じものはありません
いわば企業の個性であり、所属することはその個性に賛同し、尊重することだと言えます
だから今まで所属してきた企業と、現在所属している企業は全く違うものなのは至極当然のこと
前職の社風からなるあなたの癖や行動は無意味なので、さっさと忘れてしまいましょう
プライドの放棄と謙虚な姿勢
あなたは以前所属していた会社で、部下を率いて活躍し、大きな実績を残し、それなりのポジションを築いてきたかもしれません
それはあなたの社会人としての功績であり、努力の結果の表れです
しかし新たな職場では、過去の功績にプライドを振りかざしても、めんどくさい、煙たい人だと思われるだけです
「前職ではこうすればうまくいった」
「結果を出すにはこれしかない」
実際にこんなことを言う人を見てきましたが、基本大したことありません
説得力のある人は、誰よりも知識があったり、誰が見ても十分な実績や結果を出している人
新しい職場で良い関係を作るためにも、せめてそのレベルに達するまで、謙虚な姿勢を忘れないようにしましょう
転職を成功させるポイント
- 経験、スキルの書き出し
- 志望する業種の下準備
- 未経験であることの自覚
- 前職の働き方に固執しない
- 前職の社風のリセット
- プライドの放棄と謙虚な姿勢
さいごに
転職とは、転校生や実家から離れた高校に入学するようなもので、不安、緊張、ストレスは付きものです
しかしながら、あなたの人生の大きな転換点となることに違いありません
今までとは違う自分を発見し、新しいキャリアを築いていくことは、きっと人生を価値あるものにしてくれると思います
それに「案ずるより生むが安し」という言葉もある通り、挑戦してみれば案外すんなり働いていけるかもしれません
ガチガチで行くと失敗した時のショックは大きいので、とにかくまずは行動し、「人生長いし別に失敗してもいい」ぐらいでいれば、自ずと道は開けていくでしょう